日中戦争3
昭和14/1939
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2024/11/22 (Fri)
雨の戦地で
作詞 真木一葉
作曲 佐々木俊一
風は揺すぶる雨は洩る
仮寝の哨舎にポタポタと
濡れた軍服乾せもせず
父さん坊やの真似をして
テルテル坊主ぶら下げた
可愛い坊やが七つ頃
早足前の日暮れ方
垣根に下げたこの坊主
浮かぶ坊やの笑い顔
テルテル坊主も笑っている
明日は戦い戦友も
笑って眺めた紙人形
も一つこさえてぶら下げた
テルテル坊主テル坊主
明日天気にしておくれ
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2007/12/12 (Wed)
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日の丸馬車
作詞 竹田鴻
作曲 細川潤一
高原遠く沈む陽に
日の丸の旗ヒラヒラと
並木の風に靡かせて
角兵衛馬車は今帰る
一人息子を国の為
召されて峠越えた日の
あの感激をそのままに
思い出させる日の丸よ
戦地の我が子思う時
老いたる馭者の気も勇み
自慢話に咲く花を
聞いて微笑む旅の客
我が子の手柄楽しみに
夕陽を浴びて戻り行く
日の丸馬車に赤々と
明日の天気の茜雲
2007/12/12 (Wed)
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戦場の母
作詞 松村又一
作曲 守木八郎
門出の朝の母上の
勝って来いよのあの声を
砲煙万里火と燃える
広野の果てに今もなお
思うは一人我のみか
戦い過ぎし夜の陣
一人歩哨の銃執りて
野末に沈む月見れば
瞼に浮かぶ故郷の
優しき母のあの笑顔
ああ塹壕の仮枕
夢も通うか故郷に
かたえに眠る戦友が
微かに細く「母さん」と
洩らせし声が忘られぬ
2007/12/12 (Wed)
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日本の妻
作詞 西條八十
作曲 奥山貞吉
甘く優しい新婚の
夢よさよなら愛しの君を
戦に送る峠道
月よ輝けこの門出
今宵別れの黒髪に
霜が降る降る可愛い妻よ
峠の花を思い出に
僕は戦地で花と咲く
たとえ短い縁でも
私ゃ花妻日本の妻よ
笑顔で送る我が姿
映せ名誉の日本刀
行くも送るも国の為
愛は永久海原越える
未来は楽し大陸の
空で手を組む夫婦星
2007/12/12 (Wed)
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今日も勝ったぞ
作詞 佐藤惣之助
作曲 上原げんと
弾丸がバリバリ飛んで来る
民家の壁のその中で
思い出しては書く手紙
故郷の弟よ兄さんの
燃ゆる心が分かるだろ
弾丸にゃ慣れたが傷付いて
済まぬ済まぬと戦友が
熱い涙で別れ行く
光る目付きのいじらしさ
俺も腹から泣いて来た
道は泥田で弾丸の中
重い背嚢は雨に濡れ
何のこれしき頑張れと
怒鳴る拍子にまた滑り
何里来たやら進むやら
撃って進んで堂々と
今日も勝ったぞまだ死なぬ
生きてこうして書く便り
後で父さん母さんに
読んで聞かせてあげてくれ
2007/12/12 (Wed)
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