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昭和14/1939
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作詞 天口竜
作曲 飯田信夫

港を遠く幾千里 
太平洋の中に出て 
逆巻く波と戦いつ 
夜も日も守る軍艦旗 
仰げば熱い目が潤む

吹雪は荒ぶ北の果 
骨まで凍る冬の夜も 
敵の見張りの甲板で 
飛沫を浴びるこの胸に 
海国男児の血が燃える

椰子の葉そよぐ珊瑚礁 
砲さえ焼ける炎熱の 
赤道越えてなお遥か 
旗風強く日の丸を 
立てて乗り切る意気を見よ

国に召されて海行かば 
水漬く屍とこの命 
捨てる覚悟じゃいるけれど 
手柄祈ると言うて来た 
故郷の親が忘られぬ

荒波分けて突き進む 
苦労も何の大陸に 
挙がる勝鬨聞いた時 
思わず叫ぶ万歳の 
響は雲に届いたぞ
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補作詞 下條ひでと

嫌じゃありませんか軍隊は
カネのお椀に竹の箸
仏様でもあるまいに
一膳飯とは情けなや

腰の軍刀に縋り付き
連れて行きゃんせどこまでも
連れて行くのは易けれど
女は乗せない戦闘機

女乗せない戦闘機
緑の黒髪断ち切って
男姿に身を窶し
付いて行きますどこまでも

七つボタンを脱ぎ捨てて
粋なマフラーの特攻服
飛行機枕に見る夢は
可愛いスウチャンの泣きぼくろ

大佐中佐少佐は老いぼれで
と言って大尉にゃ妻がある
若い少尉さんにゃ金がない
女泣かせの中尉殿
作詞 福田節
作曲 明本京静

父よ貴方は強かった
兜も焦がす炎熱を
敵の屍と共に寝て
泥水啜り草を噛み
荒れた山河を幾千里
よくこそ撃って下さった

夫よ貴方は強かった
骨まで凍る酷寒を
背も届かぬクリークに
三日も浸かっていたとやら
十日も食べずにいたとやら
よくこそ勝つて下さった

兄よ弟よありがとう
弾丸も機雷も濁流も
夜を日に進む軍艦旗
名も荒鷲も羽ばたきに
残る敵機の影も無し
よくこそ遂げて下さった

友よ我が子よありがとう
誉れの傷の物語
何度聞いても目が潤む
あの日の戦に散った子も
今日は九段の桜花
よくこそ咲いて下さった

ああ御身らの勲こそ
一億民の真心を
一つに結ぶ大和魂
今大陸の青空に
日の丸高く映える時
泣いて拝む鉄兜
作詞 橋本善三郎
作曲 佐々木すぐる

肩を並べて兄さんと
今日も学校へ行けるのは
兵隊さんの御蔭です
御国の為に御国の為に戦った
兵隊さんの御蔭です

夕べ楽しい御飯時
家内揃って語るのも
兵隊さんの御蔭です
御国の為に御国の為に傷付いた
兵隊さんの御蔭です

淋しいけれど母様と
今日も円かに眠るのも
兵隊さんの御蔭です
御国の為に御国の為に戦死した
兵隊さんの御蔭です

明日から支那の友達と
仲良く暮らして行けるのも
兵隊さんの御蔭です
御国の為に御国の為に尽くされた
兵隊さんの御蔭です

兵隊さんよありがとう
兵隊さんよありがとう
作詞 生田大三郎
作曲 林伊佐緒

我が大君に召されたる 
生命栄えある朝ぼらけ 
讃えて送る一億の 
歓呼は高く天を衝く 
いざ征けつわもの日本男児

華と咲く身の感激を 
戎衣の胸に引き締めて 
正義の戦行くところ 
誰か阻まんその歩武を 
いざ征けつわもの日本男児

輝く御旗先立てて 
越ゆる勝利の幾山河 
無敵日本の武勲を 
世界に示す時ぞ今 
いざ征けつわもの日本男児

守る銃後に憂い無し 
大和魂揺ぎ無き 
国の固めに人の和に 
大盤石のこの備え 
いざ征けつわもの日本男児

ああ万世の大君に 
水漬き草生す忠烈の 
誓い致さん秋至る 
勇ましいかなこの門出 
いざ征けつわもの日本男児

父祖の血潮に色映ゆる 
国の誉れの日の丸を 
世紀の空に燦然と 
揚げて築けや新亜細亜 
いざ征けつわもの日本男児
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