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昭和14/1939
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作詞 石松秋二
作曲 能代八郎

上野駅から九段まで 
勝手知らないじれったさ 
杖を頼りに一日掛かり 
倅来たぞや会いに来た

空を衝くよな大鳥居 
こんな立派な御社に 
神と奉られもったいなさよ 
母は泣けます嬉しさに

両手合わせてひざまづき 
拝むはずみのお念仏 
はっと気づいてうろたえました 
倅許せよ田舎者

鳶が鷹の子生んだよで 
今じゃ果報が身に余る
金鵄勲章が見せたいばかり 
逢いに来たぞや九段坂
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作詞 川俣栄一
作曲 上原げんと

紅いランタン仄かに揺れる
宵の上海花売り娘
誰の形見か可愛い耳輪
じっと見つめりゃ優しい瞳
ああ上海の花売り娘

霧のタベも小雨の宵も
港上海花売り娘
白い花籠ピンクのリボン
繻子も懐かし黄色の小靴
ああ上海の花売り娘

星も胡弓も琥珀の酒も
夢の上海花売り娘
パイプ咥えたマドロス達の
ふかす煙の消えゆく影に
ああ上海の花売り娘
作詩 藤浦洸  
作曲 服部良一

丘の上からバンドを見れば  
赤い灯青い灯夢の色
揺れて流れてどこへ行く  
フラワーボートの恋の歌
胡弓侘しや盲妹悲し
月の夜更けの広東ブルース

風は南よマンゴが香る  
グランドホテルのあの窓で
夢も悲しく咽び泣く  
旅の乙女のノスタルジア
行こか戻ろかイギリス橋の  
月の夜更けの広東ブルース

あそこ明るい沙面波止場  
銅鑼が響けばフランス橋で
水を眺めて泣く乙女  
水と情けは流れ者
汽笛切なや別れの辛さ  
月の夜更けの広東ブルース
作詞 永田恒雄
作曲 貝林

忘れられないあの面影よ 
灯火揺れるこの霧の中 
二人並んで寄り添いながら 
囁きも微笑みも 
楽しく溶け合い 
過ごしたあの日 
ああ愛し君いつまた帰る 
何日君再来

忘れられないあの日の頃よ 
微風香るこの並木道 
肩を並べて二人っきりで 
喜びも悲しみも 
打ち明け慰め
過ごしたあの日 
ああ愛し君いつまた帰る 
何日君再来

忘れられない思い出ばかり 
別れて今はこの並木道 
胸に浮かぶは君の面影
思い出を抱き締めて
ひたすら待つ身の侘しいこの日 
ああ愛し君いつまた帰る 
何日君再来
作詞 夢虹二
作曲 佐藤長助

赤い夕陽は砂漠の果てに
旅を行く身は駱駝の背中に
男一匹未練心はさらさらないが
なぜか寂しい日暮れの空よ

昨日ラマ塔の花咲く蔭で
ちらと見た娘の似ている瞳
男一匹何も言うまい昔の夢だ
空にゃ仄かに七つの星よ

日の出潮心が濡れる
吹くなモンゴルの砂漠の風よ
男一匹明日の希望を心に秘めて
行けば鳴る鳴る駱駝の鈴舳よ
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