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昭和14/1939
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作詩 藤浦洸  
作曲 服部良一

チャイナ・タンゴ夢の唄
紅の提灯ゆらゆらと
風に揺れ唄に揺れ
揺れて暮れ行く支那の街
チャイナ・タウン月の夜
チャイナ・タンゴ夢ほのぼのと
チャルメラも消えて行く
遠い赤い灯青い灯も
クーニャンの前髪の
やるせなくなく夜は更ける

チャイナ・タンゴ夜の唄
深い夜空にしっぽりと
霧に濡れ唄に濡れ
蘇州通いのジャンク船
チャイナ・タウン月の夜
チャイナ・タンゴ夢ほのぼのと
街角の紅の窓
青い翡翠の玉揺れて
クーニャンの前髪に
影も楽しく夜は更ける
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作詞 北原白秋
作曲 小田信吾

いざや起て鍛えよ
高鳴るこの腕
恐れじ寒暑も
行くべし凛々しく
山は呼ぶ野は呼ぶ海は呼ぶ

空に見よ燃え立つ
梢の輝き
伸び行く勢い
我等も競えり
山は呼ぶ野は呼ぶ海は呼ぶ

常に持てり光を
張り切れ我が胸
力よ湧け湧け
溢れる喜び
山は呼ぶ野は呼ぶ海は呼ぶ

いざや起て鍛えよ
鋼鉄と我が身を
強かれ朝日に
真向かえ人皆
山は呼ぶ野は呼ぶ海は呼ぶ
作詞 藤田まさと
作曲 大村能章 

夜の深さに目を投げりゃ 
どれが道やら畑やら 
まして篠衝く雨の中 
俺に続けと手を振る兵も 
三歩歩んで二歩滑る

戦友の担架に顔すり寄せて 
傷は浅いぞ案ずるな 
今度いよいよ俺の番 
さらば行くぞと駆けだす兵に 
十日経ったら 俺も行く

よしや踵の肉裂けるとも 
肩に背負うは一億の 
清き銃後の人の声 
目指す敵陣打ち抜くまでは 
何のこれしき怯むべき

十字砲火に五尺の身体 
捧げ尽くすは今なりと 
遥か祖国を拝みつつ 
誓う勇士は歩武堂々と 
今日も征く征く雨の野を
作詞 堀内敬三
作曲 堀内敬三 

御稜威の下にますらおが
一死を誓う皇軍の
堂々進む旗風に
威は中原を圧しつつ
厳たり北支派遣軍

長城万里堅むとも
黄河の流れ乱すとも
猛追止まぬ陸と空
東西四方に頑敵を
撃破す北支派遣軍

非道に民を虐げて
抗日叫ぶ賊徒らの
破壊の跡に打ち建てる
新たな秩序永遠の
道あり北支派遣軍

妖雲暗く閉ざしたる
万里の空も今晴れて
天日の下民草が
歓呼し仰ぐその威容
燦たり北支派遣軍
作詞 軍報道部
作曲 大沼哲

波濤万里を蹴りて衝く
白耶土湾に月白く
時神無月十二日
奇襲上陸ここになる
青史に飾るこの朝
勲は永遠に薫るかな
ああ我等南支派遣軍

道なく橋なく山深く
熱風百度の行軍に
口糧尽きて生の芋
噛りて進むつわものの
灼くる鉄兜に迸しる
玉なす汗の雫かな
ああ我等南支派遣車

荒鷲我等が上に舞い
恵州博羅増城と
撃てば潰えぬ敵ぞ無き
天嶮恃む防塁も
我が疾風の進撃に
蟷螂の斧に似たるかな
ああ我等南支派遣車
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