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昭和14/1939
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作詞 岩田義泰
作曲 紙恭輔

聖戦万里海を越え
朔風荒ぶ大陸に
我が精鋭の行くところ
常に先鋒戦車あり
旭旗燦たり皇軍の
清華我等は戦車兵

敵火雨注もものかわと
歩兵の進路拓きつつ
敵陣深く蹂躙す
これ有心の弾丸ぞ
剛毅烈たる皇軍の
清華我等は戦車兵

挺身突破幾千里
黄塵遠く地を覆い
敢然敵を急襲す
見よ装甲の機動力
勇士凛たり皇軍の
清華我等は戦車兵

満蒙北支中南支
世界戦史に名も高き
朧海線上麦青く
広東城下菊香る
武勲燦たり皇軍の
清華我等は戦車兵

五条の勅諭畏みて
人車の契りいや固く
大和魂の雄叫びに
全軍勝利の基拓く
忠勇無双皇軍の
清華我等は戦車兵
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作詞 島越強
作曲 中支派遣軍軍楽隊

呼べよ日本一億の
生命溢れる足音に
地平も揺れよ大陸の
全てのものは今朝だ

昨日よ父がまた兄が
勝鬨揚げた大陸に
これから清い美しい
大和桜を咲かすのだ

思えば長く立ち込めた
平和を乱す雲と霧
今晴れ渡る大陸を
共に行く日はもうすぐだ

そうだ情けの手を取って
新たに興す大亜細亜
友よ一緒に防共の
固い砦を築くのだ

感謝に燃える万歳を
送れ輝く日の丸に
四億の民と睦まじく
君が代歌う日は今だ

果てなく青い野の風に
今日から鳴るぞあの旗は
進む大陸日本の
意気の印だ魂だ
作詞 久保井信人
作曲 新城正一

郷土を出てから幾月ぞ 
共に死ぬ気でこの馬と 
攻めて進んだ山や河 
執った手綱に血が通う

昨日陥したトーチカで 
今日は仮寝の高鼾 
馬よぐっすり眠れたか 
明日の戦は手強いぞ

弾丸の雨降る濁流を 
お前頼りに乗り切って 
務め果したあの時は 
泣いて秣を食わしたぞ 

慰問袋のお守札を 
掛けて戦うこの栗毛 
塵に塗れた髭面に 
何で懐くか顔寄せて

伊達には執らぬこの剣 
真っ先駆けて突っ込めば 
何と脆いぞ敵の陣 
馬よ嘶け勝鬨だ

お前の背に日の丸を 
立てて入城この凱歌 
兵に劣らぬ天晴れの 
勲は永く忘れぬぞ
作詞 山田静
作曲 佐藤長助

行けど進めど夕空遠い
今日も露営か雪の原
黒馬よ頼むぞ今宵の夢も
俺とお前と日の丸だ

何の鉄砲弾千人針を
掛けた胸なら鉄壁だ
黒馬よ頼むぞこれから先も
俺とお前と日の丸だ

続く泥濘今一息だ
細いあの灯は敵の陣
黒馬よ頼むぞ一番乗りは
俺とお前と日の丸だ

苦労掛け掛けここ迄来たが
とうとう占領だ万歳だ
黒馬よ噺け噺けおいらも泣くぞ
万歳万歳日の丸だ
作詞 横山正徳
作曲 布施元

海の民なら男なら 
皆一度は憧れた 
太平洋の黒潮を 
共に勇んで行ける日が 
来たぞ歓喜の血が燃える

今ぞ雄々しく大陸に 
明るい平和築く時 
太平洋を乗り越えて 
希望果て無い海の子の 
意気を世界に示すのだ

仰ぐ誉れの軍艦旗 
舳に菊を戴いて 
太平洋を我が海と 
風も輝くこの朝だ 
伸ばせ皇国の生命線

遠い我等の親達が 
命を的に打ち建てた 
太平洋の富源をば 
更に探ねて日本の 
明日の栄えを担うのだ

潮と湧き起つ感激に 
飛沫を上げて海の子が 
太平洋の船脚を 
揃えて進む響きこそ 
興る亜細亜の雄叫びだ
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