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昭和14/1939
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作詞 東辰三
作詞 東辰三

南南へ怒涛を蹴って
船足速めた我が船に
機関も俺らも張り切り通し
今度は日の丸どこに立つ

いよいよ敵前上陸だった
戦友の姿を目に浮かべ
しっかり頼むと思わず知らず
両の手合わせた船の底

機関よお前も大事だけど
恨めしかったぞ機関の番
一緒に敵地へ攻め入りたいを
じっと堪えて俺ゃ泣いた

皆元気で征ったと聞いた
そうなきゃならぬ さもあろう
昨夜頼むと笑って俺に
書置き残した戦友もある

甲板に上がれば敵地は目前
早くも轟く万歳だ
見ろよ椰子の間
朝日を受けて
輝く我等の軍艦旗
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作詞 梅木三郎
作曲 飯田信夫

銃や野砲をカメラに代えて
背嚢重く水も無し
昼に十二里 夜もまた
進む部隊と強行の
我等はニュースカメラマン

男度胸だ アイモを握り
十字砲火い背を向けて
写す味方の鬨の声
生きた戦をそのままに
報す我等はカメラマン

濡れるこの身惜しくはないが
可愛いカメラに錆がつく
包む上衣やシャツまでも
埃臭いが我慢しろ
雨は降りしく軍工路

一番乗りする勇士の姿
高く日の丸 振るまでは
地雷に身をば 砕くとも
この目で見たぞ 写したぞ
狙い定めた カメラアイ

渡るクリーク 戦車も越えて
足も泥なら顔も泥
アイモ持つ手は痺れても
傷付く勇士に肩貸して
行くぞ敵地をカメラマン
作詞 稲田龍夫
作曲 杵屋佐之吉

勝鬨の声高らかに
日の丸を頭に晴れの剣烏帽子
雄々しき今日の三番叟

おおさえおさえ 喜びありや
さても良い良い良いこの春に
勝って兜の締めこのうさぎ

羽さえ空さえ かちかちと挙る
目出度き国ぶりを
外へはやらじと祝い囃して
仰ぐ日の影
作詞 森暁紅
作曲 杵屋佐之助

勝って兜を締めこのうさぎ
便り聞き耳はとびだんご
朝は日の山夜は山陰に
ととんとんからこと杵の音

向かう鉢巻面白襷
踊る曲ずきほめとる小唄
君へ誓いに晴れ行く空に
ととんとんからこと杵の音
作詞 松島慶三
作曲 檮原良作

五峯翠巒一碧の
南支の海にそそり立つ
常夏の島海南島
合作戦の機は熟し
如月十日 夜を籠めて
海陸併び進撃す

海に黙して粛々と
征衣を払う夜半の風
雲間朧に照り渡る
下弦の月は清涼と
時は来たれり今ぞ今
敢死乗り入る澄遭湾

見よや朦艟波を衝き
護る船団幾十艘
一斉降ろす鉄船を
導き進む陸戦隊
月に映ゆるか鉄兜
陸地を目指しまっしぐら

漣蹴って荒波の
寄するが如く敵岸に
飛沫を浴びて躍り込む
肌に寒し暁の潮
息をも吐かず猛然と
先ず瓊山に突いて入る

ああ壮なりこの朝
海空陸を呼応して
敵の秀英砲台も
一挙に砕き南渡江
開く水路に軍艦旗
早翻る海口市

見よ南海の要衝に
いよいよ堅むる封鎖線
外庸懲の歩武高く
内建設の鐘の音
重ねてここに仰ぎ見る
歴史に光る金字塔
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