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昭和14/1939
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作詞 藤田まさと
作曲 宇佐不吟

九州訛りや東北訛り
皆一つの輪になって
それさ八木節博多節
お国自慢の花が咲く

懐かしいぞえ故郷の香り
友よ来い来い分けてやる
昨日妹が便りの中に
添えてよこした夏椿

誰が挿したか背嚢の上に
ほんにゆかしや花一つ
これぞ武人の嗜みと
風も微笑む日本晴れ

十里山越え二十里野越え
歩く兵隊歩く馬
見事敵陣陥とした時は
花も万歳叫ぶだろ
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作詞 真木一葉
作曲 佐々木俊一

昔ゃ鉱夫でよ炭鉱暮らし
今は広野でよどんと銃を執る
誉れじゃないか

二度と踏むまいよ皇国の土は
死ぬる覚悟でよどんとこの務め
誉れじゃないか

隊で自慢はよ塹壕掘りで
昔取ったるよ杵柄で
誉れじゃないか

匪賊出た時よ慌てたもんだ
つるはし担いでよどんと飛び出した
誉れじゃないか

故郷を出てからよ半年過ぎた
かかあも炭鉱でよどんと国の為
誉れじゃないか

お国自慢のよ炭鉱節が
戦地自慢のよ唄となる
誉れじゃないか
作詞 山口秀信
作曲 明本京静

国の情けに泣きながら
男死に場所戦線に
二度と立てない俺達が
着けた十字にゃ血が滲む

足はきかねど見えぬ目も
昔変わらぬ大和魂
明日の職場で咲く花は
人に知れない意気がある

戦友よ母さん父さんよ
皆見てくれ今日からは
強い力で一人立ち
赤誠一つが生きる道

たとえ地球が割れるとて
燃えた心の白衣魂
何で消えよういつの日も
皇国に散りたいこの命
作詞 野村俊夫
作曲 仁木他喜雄

街の灯窓の灯瞬く蔭に
咲いて萎れるロマンスの
花につれない四馬路の霧よ
ああ上海は夜もすがら
妖しく歌う夢の歌

誰呼ぶ瞳か愁いを秘めて
胸の火燃やし更けて行く
謎の都会よ仮面の街よ
ああ上海は夜もすがら
妖しく歌う夢の歌

ガーデンブリッジに
出ている月の
淡い光に濡れながら
咲くは命の短い花よ
ああ上海は夜もすがら
妖しく歌う夢の歌
作詞 佐藤惣之助
作曲 大村能章

潮の速さに狭霧の暗さ
敵をまともに上陸したが
俺もお前も泥人形
良くぞやったと男泣き

進め進めと夜も日も続く
馬も砲車も泥田の雨よ
負けてなるかと飛び込んで
行くぞクリーク水の中

いつも夜明けにゃ東を向いて
拝む朝日はその日の力
敵のトーチカ占領すりゃ
若い支那兵が手を合わす

友の戦死を弔う為に
弾丸の中からお経が響く
何と気高いその心
仰ぎゃ瞼が熱くなる

城は見えたが休んじゃならぬ
靡く日の丸にっこり眺め
またも進むぞ元気良く
雨の降る降る土の中
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